(2021年6月9日 更新 数字で目標を明確にした)
よう、かずだ!
司法試験勉強を再開するにあたり、まず何をすればいいかというと、弱点の把握だ!
時間は有限である。
一番効率的な勉強法は、
- 試験を実際に体験し、求められているものを把握(過去問演習でもいいが、本試験が望ましい)
- 自分に足りないものを把握
- それを埋める
というプロセスである。
俺は平成30年司法試験を受けたから、さっそく、求められているところ、足りないものを把握し、目標を明確にしていこう。
まずは、数字(成績)の面から。
平成30年本試験の成績からみる目標策定
司法試験は択一・論文それぞれ、およそ6割取れれば受かる(参考:司法試験の合格ラインを短答・論文ごとに解説!各科目の合格点は?)。
以下、択一と論文それぞれ、かずは平成30年でどのくらいとったのか見ていこう。
択一
択一の科目は憲法・民法・刑法の3科目であり、それぞれ配点が50点、75点、50点(175点満点)である。
そして、合格基準点は例年110点前後で推移しており、6割+αとる必要がある。
具体的には、各科目それぞれ30点、45点、30点と+αとる必要がある。(105点+α)。
平成30年の合格基準点は、108点であり、俺はというと…
ギリ!
択一あっぷあっぷのままだと、精神的にキツイし、択一は論文の基礎。
学習を継続して上積みし、8割を目指す!
参考:司法試験では、まず択一8割(概ね平均+20点)を目指そう
配点 | 6割(+α必要) | 俺の点 | 目標(8割) | |
憲法 | 50 | 30 | 31 | 40(+9) |
民法 | 75 | 45 | 49 | 60(+11) |
刑法 | 50 | 30 | 31 | 40(+9) |
合計 | 175 | 105(合格点108) | 111 | 140(+29) |
論文
論文はスゴイ伸びしろがある状態である(笑)
配点は、公法系科目(憲法・行政法)で200点、民事系科目(民法・商法・民訴)で300点、刑事系科目(刑法・刑訴)で200点、選択科目で100点である(合計800点)。
つまり、8つある各法100点ずつである。
この6割を目標とする。
すなわち、公法系120点、民事系180点、刑事系120点、選択科目60点である(合計480点)。
配点 | 目標6割 | 俺の点 | 目標まで | |
公法系 | 200 | 120 | 77 |
+43 |
民事系 | 300 | 180 | 108 |
+72 |
刑事系 | 200 | 120 | 81 |
+39 |
選択 | 100 | 60 | 35 | +25 (2割強) |
合計 | 800 | 480 | 111 | +179 (2割強) |
ところで、短答と論文の点数は1:8の割合にするというルールがあり(短答を論文1科目と見立てる)、
ここで、択一を合格点ギリギリ108点とったと仮定し、論文6割で上記計算をすると、948点となり、「合格に必要な点数」805点を優に超える。
そうすると、論文が5割でも、808点でギリ「合格に必要な点数」を超える。
つまり、論文は、「6割弱あればいや」くらいの感覚で大丈夫だ。ということになる。
まとめ
このように、目標は、
- 択一 8割
- 論文 6割
とすると決まった。
そして、目標達成には、
- 択一 2割弱
- 論文 2割強
実力を底上げする必要があることがわかった。
具体的な戦略
目標とそこまでの距離が分かったところで、具体的にどのように勉強を進めるかが、次の問題となる。
まず、俺は平成30年が初受験で、それ以降試験を受けておらず、令和4年の司法試験が2回目で、法科大学院卒業後ぴったし5年の最終のチャンスとなる(令和3年も諸事情で受けなかった)。
試験勉強から離れていた時期があり、平成30年当時の知識量が失われている。
また、そもそも不合格になったのは、当時の知識の確実性と、それによる応用力が足りなかったことにある。
なので、まずは平成30年当時の実力を早期に取り戻し、その知識をさらに確実にする。
その後、培った基礎知識の上に令和元年以降の問題を検討することで、新たな知識を補充し、また直近の問題傾向を把握し合わせる。
それにより、
- 択一 2割弱
- 論文 2割強
を上乗せするという2段階構造とすることにした(平成30年以降の過去問の検討)。
だから、まずやるべきことは、平成30年までの勉強の総まくりである。
その際、ペースメーカーとして、行政書士試験を使う。
行政書士試験は、民・行・憲・会が司法試験と被る。
だから、まずその科目の基礎固めを11月の試験日までに行う。
一気に8科目やろうとすると、範囲が広く混乱するから、選択と集中である。
具体的な勉強法は、
- 憲、民の択一は、使っていた肢別本(平成28年版)を完全マスターする
→毎日少しずつ継続 - やっていなかった行政法の択一は、新たに行政書士用の問題集を買って伸ばす
- 論文は、平成30年を検討し、方向性のズレ・弱点を把握する。
その後、今まで書いた過去問で、基礎固めのために必要なものを選び、検討しなおす。
→まず民法から始め、行、憲、会と進む
学習した過去問は、本ブログでアップしていくことにする。
こののプロセスは、司法試験を目指す後輩の重要な道しるべとなるはずだ。
ではまた!
コメントを残す