(2022年1月31日追記:受かって実感!司法試験受験生が行政書士を受けるメリット)
オスっ!かずだ!
まずは立ち向かった自分を褒めてあげよう!
そしたら次は、
- 結果を真摯に受け止める
→受かっているのか、落ちているのか。落ちているなら、どこをどのように間違えたのか - 今後どのように動いていくか決める
→落ちているなら、もう一度受けるのか、その場合どこをどう改善すればいいのか。受かっているなら、今後どう資格と学びを活かしていくのか
を決めなければならない。
本記事は、俺の上記二つのプロセスを公開しつつ、あなたと一緒に考え、それぞれの方針決定の一助にするための企画である。
俺の実際に使った試験問題(択一の肢の切り方や記述の下書も残ってる!)を全部公開して行うので、俺自身の実力や行政書士試験自体に興味のある方も、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
では、さっそく、俺の実際の問題文の公開から、行う!
令和3年行政書士試験かずの結果
実際に使った問題用紙
解いてみた感想
上記画像の1ページ目にある「気づき」参照(前問解いた後、30分くらい時間が余っていたから書いた)。
その他、翌日に得た感想に基づいて、以下、補足する。
- 最初に解いた記述について、行政法(行政指導中止の求め)はできていたと思う。
以下の記事でイメージがつかめていたのがデカかった。
- 記述民法(債権譲渡特約・工作物責任)は、漠然としたバランス論は示せたものの、条文の文言があやふやで少し焦った。
点取れてんのか不安…
→条文見直したら、だいたい大丈夫そうだった!8割以上はとれていると思われる - 5肢択一について、行政法を重点的に勉強していたから、序盤は快調だったものの、回せてない民法・会社法入ったあたりで悩むところが多くなり、「絶望タイム」となった。
一般知識は全然勉強してなくて、わからなくてかなり焦った。 - 多肢択一は、全部取ったと思う。得意。判例ちゃんと読み込む司法試験受験生有利か。
- 文章理解について、全問取った確信がある。このブログでたくさんの本を要約してきたから、読解力にさらに磨きがかかっている印象。
なお、行政書士試験の足切りラインについては、下記記事参照。
文章理解全部(3問)とれてたとして、残りの政治・経済・社会(7~8問)+情報通信・個人情報保護(3~4問)の合計11問のうち、あと3問とれている必要がある。
得点&結果
フォーサイトの自己採点ページで採点した!
なお、合格には、以下の2種類の最低ラインを超える必要がある。
- 合格点…満点である300点(法令等科目+一般知識)のうち180点(6割)
- 足切り回避…法令等科目で124点(5割)、一般知識科目で24点(4.5割)
参照:行政書士試験の合格点(合格基準)とは?必要な点数について解説(アガルート)
合格可能性高し!
- 会社法(36問~40問全5問)、全然勉強してなかったし、実際わからなかったが、4問取れててびっくり。
→細かい知識はないが、勉強してたときは会社法の基本的な「考え方」を大事にする意識をもっていたので、それを駆使して未知の問題に対応できたのだと思う。 - 一般知識、大丈夫そうで、よかった~!
→まったく勉強してなかったが、法令の勉強だけでなく、隙間時間で時事・一般教養については見識を広めており1それが効いてたのかもしれない。
→また、そもそも出題者の意図や間違った肢の「違和感」を捉える読解力が、日々の読書により醸成されていたのも効いていたと思う。
AIが台頭するこれからの時代、人の言葉や事物の本質を読み解く能力がない人間は淘汰されていく。
受験生活において、法令の細かい知識にだけのめり込むのではなく、上記のように人生をトータルでみる意識(法的思考力を育んで人生全般に活かす)を無くさないように過ごしてきたのが、一般知識足切り回避に繋がったのだと思う。
一般知識で足を切られてしまった方は、ぜひ、以下の記事を参照してもらいたい。
本書の内容を理解し実践すれば、来年は通るだろう。
間違え直し・分析
間違えた箇所には、大きな学びが潜んでいる。宝物である。
栄養を絞り尽くして、残りカスは捨てて、整理整頓しよう。
落としていい問題をちゃんと落としていた。
- 「落としていい問題」とは、時間がない初回受験で追っていると、重要なところに時間を使えず、トータルで得点が伸びなくなってしまう問題である(コスパが悪い問題)。
- この見極めが(自分で)ちゃんとできるということは、行政書士試験の全体像(=重要度のグラデーション)を把握できており、メリハリがついた学習ができていたことを示す。
- 俺の場合の「落としていい問題」は、行政法は、条文・判例の細かい文言、民法は相続法と担保物権、会社法は全般であった。
行政書士試験で意識すべきグラデーションについては、下記記事冒頭で簡潔にまとめている。
司法試験まで、あと6か月。憲法と行政法はだいたい回っているが、それ以外は不十分。
いかに、ポイントを押さえた学習ができるかが重要であろう。
やはり、勉強は、「整理整頓ができているか」に行き着く。
【資格試験は断捨離だ!】
資格試験のキモは、「ミニマリスト」。
合否は「抽象化された確実な知識」を「素早く正確に引き出せるか」にかかってる。
その態度って、日常生活にも現れる。
「何かあればなぁ〜」でなく、メタ思考で「何をもっと減らせるか」にフォーカス。
情報もモノも、整理整頓
— ウエノ@法務博士ナンパ師 (@uenotubuyaki) November 19, 2021
配点比率・出題頻度には、「こういう人に行政書士(弁護士)になってもらいたい」という試験委員からのメッセージが隠されている。
すなわち、
- 配点比率が多いところには、「この知識が実務でも要求されるから、しっかり身についている人が欲しい」というメッセージが、
- 少ないところには、「ここはざっくり知っとく程度でいい」というメッセージが、
- 出題されないところには、「ここは他の士業・職業の人の分担だから、いらないよ」というメッセージが
潜んでいるのである。
「行政法」を使える実務家を選ぶ、行政書士試験と司法試験についてこれをみると、
- 行政書士試験は上記事を読めばわかるように、「紛争予防」・「比較的簡易な紛争」を処理できる人が求められていることがわかる。
- 他方、司法試験論文は、もっぱら行政事件訴訟について問われており、「重めの紛争」の「事後処理」ができる人が求められていることがわかる。
これを踏まえ、「自分が将来したいこと」と、目指そうとしている「資格」がマッチしているのか、一度立ち返って考えてみると、目的が明確になり、日々の勉強のモチベーションアップに繋がる。
弁護士っていうのは、人間関係の医者である。
そして、モノホンの医者には、対処療法だけでなく、その「人」と向き合い、根本的な問題を解決するトータル・コーディネーターであることが求められる。
以下の記事で学ぼう。
今後について
司法試験やるか
まず、司法試験やるかどうかである。
↓の記事でやるって言って計画たてたやん!
- せっかく行政書士試験で成功したのに、また司法試験で失敗したら、恥ずかしい。
- 家族や、このブログの読者に、舐められる。
…
…
しかし、やる。
怖いのって俺だけじゃない。受験生みんなだ。
ここで踏み出せる奴が勝つ。
また、そもそも、この世界に失敗なんて存在しない。
あとちょいやん!
すごい進歩やん!
『成功』だよ https://t.co/anjyGDERwM
— かず@法務博士ナンパ師 (@uenotubuyaki) November 8, 2021
他人がいう「失敗」なんて、自分の「成長」という本当に大事なことを、
- ある時点で
- 勝手に
切り取られたものに過ぎない。
学び続ける者に、失敗などないのだ。
たしかに、行政書士試験と異なり、相対評価の試験である司法試験制度の問題点は否めない2。
米国の法曹養成制度。
試験という「点」ではない、プロセスによる選別がなされていることがわかる。
学習履歴が「暗記」でなく実質的に審査されており、外国人でも70%が受かる。
日本の司法試験は完全に時代遅れ。
行政書士のあと、米国弁護士目指そうかな?
引用元:https://t.co/XVFp6ZQq0T pic.twitter.com/wakEUYCNKa
— ウエノ@法務博士ナンパ師 (@uenotubuyaki) November 14, 2021
絶対的な価値を大切にするのが日本国憲法の理念なのに、実力に関わらず、試験委員にこびへつらい、人を蹴落とす者が生き残る相対評価は大嫌いだ。
行政書士の資格を活かして、これで食っていく道もある。
しかし、これまでブログで勉強を重ねてきて、以前と比べ大きく成長できていることは確かであり、まだまだ何か大切なことに気づけそうだ。
その答えに近づくために、あえておかしいと思う試験に、もう少し挑戦してみてもいいと思う。
神様が与えてくれたチャンスかもしれない。
まだ1回しか受けてないんだし、ロー卒受験資格は来年がラストだし。
どう勉強していくか
令和4年司法試験まで、あと6ヶ月。
だいたいまとまっているのが、憲法と行政法。
ここまでで民法、会社法までまとめておきたかったが、たどり着かなかった。
前者は担保物権と相続が残ってる。後者に至っては、ほとんど手を付けていない。
そうすると、残りのまとめるべき科目は、民法の残り、会社法、民訴、刑法、刑訴。あと、選択科目。
選択と集中で、優先順位を決めて、潰していこう。
約1ヶ月ごとに、1科目ずつ潰していく感じになるだろう。
↑は、上記の「平成30年本試験分析」記事で検討した、俺の初受験の論文の成績票だ。
目標の6割まで、+2割強。
択一は3科目の勉強を継続していこう。
+2割弱で、8割とるのが目標だ!
さあ、引き続き、ブログで足跡を残しつつ、元気に楽しく学んでいこう!
小さなステップを踏めて、一安心。
司法試験受験生にとって、行政書士試験を受けるメリットは、
- 憲・民・行・会社が被っており、司法試験までのペースメーカーになる
- 司法試験落ちた時の保険になり、精神の安定剤になる(法律系の就職に有利、これで独立してもいい)
- 行政訴訟偏重の司法試験を離れ、実は一番大事な、「もっと前の行政過程」の理解を深めることができる
から、おすすめ。
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