ごきげんよう!かずだ!
- 話始めればスムーズだけど、どう話し掛ければいいかわからない
- 雑談が上手い人が全体としてどのようなプロセスを踏んでいるのかわからない
- 雑談の上手い人の特徴って?
‥こんな方に朗報がある。この本である。今日は、『雑談が上手い人下手な人』を一言で切っていく。
著者の森優子さんは、シングルマザーで、昼は会社の営業でトップセールスをとり、夜は銀座のクラブでトップを14年間キープしていたという猛者だ。
銀座のクラブで、数多くの成功者を目にしてきて、そこで「成功者は雑談が上手い」と気づいた。本書は、このような彼女の経験を踏まえ、雑談の始め方から終わり方まで時系列で、「雑談上手」の特徴を紹介してくれている良著である。
以下、まず、ざっくり一言で、著者が「雑談の上手い人のベース」という、雑談上手の重要な特徴につい述べる。
次に、そのような特徴を5つに分解して、もう少し詳しく見ていく。
その後、上記で明らかになった雑談上手の特徴に基づいて、どのように雑談の始め、終わらせればいいのか時系列で述べる。
目次
ざっくりいうと、受け止め力
雑談が上手い人には、「受け止め力」がある。それは、相手の話をオープンマインドで否定せずに最後まで聞き、相手に楽しく話してもらう力である。
やはり、「聞く力」が最も大事だというこだ。
これって、「【知らないとヤバい】成功哲学の王道『7つの習慣』を一言でぶった切る!」で書いた、『第5の習慣「まず理解に徹し、それから理解される」』でも言われてる。聞く力は成功者に共通する普遍的な能力なんだな。
しかも、ただ話を聞くだけでは会話なんてできないでしょ。
そうだな。「受け止め力」ってもっと深い何かががありそうだ。
だから次に、本書で述べられている、受け止め力がある人の5つの特徴を紹介して、受け止め力についてもうちっと詳しく知っていこう。
受け止め力がある人の5つの特徴
上記のような受け止め力を持つ人には、次の3つの特徴がある。
- ありのままを見せる、見ようとする
雑談上手は、相手を知るためにはまず自分を知ってもらわないといけないことを知っている。だから、自分自身を常にオープンにしている。
そして、相手に対してもオープンスタンスで接し、先入観で人を判断せず、心をニュートラルにして、そこから少しずつギアを上げていき、相手と知り合っていく。 - 相手と自分を楽しくさせる
雑談上手は、相手を楽しませるのが好きというマインドを持っている。だから、会話の中に自然とユーモアが入ってくる。 - 客観的に物事を捉える
雑談上手は、広い視野を持つ。長いスパンで物事を考えてコツコツ継続し、出来事全体を見てから判断を下す。だから、計画を着実に実行できるし、建設的で説得力のある話ができる。
雑談上手と、戦争の勝利者の特徴が同じってすごくおもしろいよな。
さあ、雑談上手の特徴がわかったところで、今度は、このような特徴が、雑談の始まりから終わりまでのプロセスの中で、どのように発揮されるのか見ていこう。
雑談の始め方
話しかけたい人に集中する
これから話しかけたい人と思う人の姿が視界に入った瞬間からその人に集中し、目が合う瞬間を待つ。
雑談上手は、この時からすでに、軽く微笑んで「笑顔のスタートダッシュ」をしてるのだ。
雑談上手は、目の合う瞬間を逃さない。
なぜなら、自分を知り、自分に必要な人がいないか、常にアンテナを張っているからだ。
目が合ったら、挨拶+一言
挨拶は、①笑顔で②元気に③丁寧に、がポイントである。第一印象が大事。
挨拶に添える「一言」とは、以降に述べる「自己紹介」「現在の話」「直近の過去の話」のきっかけとなる一言である。
ただ挨拶するだけでは、話は発展しない。挨拶に一言プラスすることで、雑談の糸口になる。
雑談の内容
目力と手力のある自己紹介+相手の自己紹介に対する「やまびこ対応」
目力とは、アイコンタクトで、手力とは握手である。「私の事を知ってください」「そして、あなたの事も知りたいです」という熱を加えて自己紹介を行う。
先に自己開示することで、相手に安心感を持ってもらえる。
相手の自己紹介に対する「やまびこ対応」とは、相手の自己紹介を復唱して、理解していることを相手に伝えてあげるテクニックである。
また、相手の情報をしっかり記憶するという効果もある。
現在起きていることや視界に入ったものを切り口にする
雑談が上手い人は、向上心があるので、常に興味をもって周囲の状況を観察してる。
そのため、雑談の切り口がすぐに見つかる。場所、物、相手の服装などである。
ここから徐々に深い話へと自然に雑談を広げていくことができる。
現在に最も近い過去の情報を実況中継する
少し、過去にさかのぼる。相手に会う前の新しい記憶、直前の出来事だ。
「近くにおいしいラーメン屋がオープンするらしいよ」「満員電車が止まって困った」など、熱く語る。
これらの情報も、雑談上手が常にアンテナを張っていて、どんな時も気を抜かず向上心を持って、一瞬一瞬大切に情報収集しているら得られたものなのである。
真新しい情報なら興味深いし、相手も同じ状況なら共感できる。
過去の話で共感する
ここまで話して、興味深く相手を観察することで、様々な表面的な情報を得ることができた。
これを利用して、もっと深い過去の話をし、共感のレベルを上げる。
- 肩幅が広いことから→水泳をやったのではないか
- 顔が濃いから→沖縄出身なのではないか
- 関西地方のなまりがあるから→京都出身なのではないか
…など、想像力を発揮し話題を振る。
そして、「私も水泳をやっていた」「沖縄に旅行したことがある」「高校時代は神戸に住んでいて、京都はよくいきました」など、過去の話で共感できれば、信頼は増す。
明るい未来
過去の話は、未来に繋がる。「このような過去があったから、これをやりたい」となるからだ。
過去の話のをもっと深くしていくと、暗い部分に行き着くかもしれない。
しかし、雑談が上手い人は、前向きだ。
相手にどんな過去があっても、相手に望む未来を想像させる前向きな質問をする。
そして、やりたいことを言語化すると、新たな向上心が芽生え、会話が盛り上がるのである。
次の約束
相手とさらに深い関係を築くには、さらに深い会話が必要である。セクシャル話、宗教の話、政治の話など。
しかし、これらは初対面で話すにはあまりにリスキーである。自分の信念にかかわるデリケートな問題だからな。
雑談の上手い人は、前向きに、相手との関係を大事にし発展させようとするため、再び会う約束をつける。そして、出会う回数を増やして信頼を徐々に高めていき、上記のような深い話に段階的に入っていくのである。
話題の変え方・雑談の終え方
会話も生き物だから、いつか死が訪れる。弱ってきたら、切り替える必要がある。
また、時間の制約や相手と話が合わないなどの理由で、相手との別れも訪れる。
雑談上手はどのようにしてこれらをスムーズに行うのだろうか。
周囲にいる他人を利用する
「それはそうと、さっきからあそこの赤ちゃんにこにこしてかわいいね」と自然に話題を切り替えて、赤ちゃんの話に持っていける。
「そういえば」
「そういえば」を使い、流れを活かしつつ話題を変える。
「健康の話で思い出したのですが、そういえば、街で走っている人が多くなりましたね」など。「直近の過去」の話だな。
ユーモアで「オチ」を付ける
「これはこれ、あれはあれ、this is this,that is thatよ」など。
ネガティブな話にユーモラスに区切りをつけて、前向きな空気を保つ。
やはり、ユーモア大事。
これ、「【爆笑王が残した遺産を活かす】3つの「笑いの法則」を駆使して、即日で面白い人間に変身するメソッド」の記事で紹介した、「テンドン」でオチをつけてる。
スマホという新たな武器
電話が来たフリをして退散する。
あらかじめ帰る時間にアラームを設置しておいて、電話に出る振りをして、退散するなど。文明の利器を使おう。
あとがき
「ざっくり一言」で述べたように、雑談上手は「聞き上手」だ。ここだけ見ると、受動的という印象持つな。
しかし、その後述べたように、雑談上手は話を自ら仕掛け、自らリードして展開し、自ら終わらせる。
積極的に動き、雑談の場を創り上げていくリーダーなのだ。
このように一見対立するものを、バランス良く調和させているのが、雑談上手の特徴と言えそうだな。
これって、雑談上手って器が広く、非常に広い視野を持っていること表しているのではないだろうか。
器が大きくないと、受け止められず、溢れちゃうからな。
みなさんの参考になれば嬉しい。では、また会おう!
~書籍案内~
今回まとめた部分は、本書の基本の幹となる部分である。
本書にはこの他、雑談を重ねるにつれて必要になってくる、
- 「相手に気に入ってもらう方法」
- 「相手に好きになってもらう方法」
- 「相手を落とす方法」
が述べられている。
一流ホステスならではの、相手を虜にするワザを垣間見ることができる。
気になる方は、ご一読されてみてはいかがだろうか。
雑談についてもっと深く学びたい人は、中田敦彦のYouTube大学のこれを!
あっちゃんのこの動画では、「雑談の一流、二流、三流」という別の書籍を紹介しているのだが、今回紹介した本とすごい共通点が見つかる。そこが、重要な雑談上手のエッセンスの中のエッセンスだ。両方学べばバッチリ!
こっちで紹介された書籍も挙げておこう。
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