【ダークサイドを照らせ!】『愛を実らせる人々』(永田兼一)

オス、かずだけど…

ちょっと突っ込んだ質問をしたい。

あなたのご両親の夫婦仲、良かったかな?

俺の家は、メチャ悪かった、と思う。

  • そんなに嫌いなら、別れればいいのに…
  • ってかそもそも、なんでこの人を選んで、結婚なんかしたの?

といつも疑問に思っていた。

一緒にいると不快なのに、なぜか一緒にいる男女。

両親ってのは、生まれてから一番初めに出会う、男女関係のお手本のようなものなのである。

それが、そんなボロ雑巾のようなものだったら、それを見て育った子が築く男女関係も、それ以上になることは、難しいのではないだろうか。

俺は人を愛したいのに、愛せなくて、もがいて、苦しんでいる。

30過ぎまで、彼女できたこと、一度もなかったし…

なかなか、女性と長く続かない。

だが、俺は、絶対にあきらめない。

筋肉は、壊すことで、デカくなる。

-は、+へのバネなのである。

デカい-を背負った人だからこそ、高く飛べる。

そして、押しつぶされそうな苦しみは、跳躍するための力を貯めている証拠なのである。

なりふり構わずもがき、必ず飛んで、愛とは何なのか、この身体で、悟ってみせる。

「愛」とは何か?図書館に探しにいってみた!

そして、本書と、永田先生に出会ったのである。

 

T-ONE HEALING COMMUNITY株式会社代表 永田 兼一

元 大連医科大学客員教授(4期12年間)

【略歴】
~日本で生まれ世界に広がるエンライトメント心理学~
・T-ONE HEALING COMMUNITY株式会社代表
・1992年~30年間(2022年現在)で愛と親密感の体験型心理カウンセリング、ワークショップを提供。
・エンライトメント心理学(中国名称:愛的療法)の創設(1996年)
・元 中国国立大連医科大学大学院心理学部 客員教授(2014年まで4期12年間)

【成果】
・心理学の学び
チャック・スペザーノ哲学博士のもとで、ビジョン心理学第一期生として10年間学ぶ。博士からは「ビジョン心理学を最も知り尽くしている」「つながりを創る力は世界最高峰」と評価を受け、著書『愛をまなぶ、心をまなぶ』(VOICE出版)を発刊した際は「並外れたトレーナーである」と推薦を受けている。

・宇宙の法則、人間の本質の学び
1992年からカルマ・ソノ・フンソク大師より、宇宙のアンタカラナの法則、人間の法則を学ぶ。いかに人間関係の絆、つながり、一体感が自己成長、グループ成長に必要かを実感し、体験型心理学に取り入れる。

・トレーナーズトレーニング
心理カウンセラー、トレーナーを育成するための100日間のトレーニングコースの手法を確立。これまでに292名を育成しており、現在も30名ほどが受講している。問題の原因の解決はもちろん、さらなる根源・ルーツ・無意識の領域までも解決できるメソッドが特徴。

・クリスタルボウル
1989年、クリスタルボウルを初めて日本につたえ、演奏法を研究。7つのチャクラ全てを開く演奏法を開発し、全国で演奏者を育成。現在、約200名ほどが奏者となっている。

・海外での活動
中国において、12年間、中国国立大連医科大学大学院心理学部の客員教授として研究、学生や先生に指導にあたる。精神科・小児科の先生方と共同研究し、自殺願望や統合失調症やうつ病のメカニズムや癒し方を解き明かした。エンライトメント心理学のカウンセリング手法は、中国の国家資格の一部に採用されている。
また、インドネシア・バリ島に21日間のワークショップを毎年開催し、2017年に25周年を迎えた。

著書
『愛からの贈り物』(現代書林)
『愛を実らせる人々』(扶桑社)
『愛をまなぶ心をまなぶ』(ヴォイス)
『聴いて幸せがおとずれるクリスタルボウル・ヒーリングブック』(毎日コミュニケーションズ)
『チャクラが開いてこころが晴れるCDブック』(フォレスト出版)
『聞くだけで子どものやる気スイッチが入るCDブック』(東京書店)
『チャクラが開いて人間関係がよくなるCDブック』(宝島社)
『聴きながら眠るだけで7つのチャクラが開くCDブック』(フォレスト出版発行)

CD
「クリスタルの響き」「宇宙遊泳」「七色の光」「デトックス」など

引用:T-ONE HEALING COMMUNITY

初版は2003年に発行なので、発刊から、もう20年経っていている。

だから、「なつかしい~」と思うような例が随所に見られる。

しかし、本質である問題が生じる過程を、深く、緻密に見抜いて描く、その直観力は色あせない。

この世界の全ての物事は、原因→結果の因果関係の法則で成り立っている。

夢へ向かおうとするあなたの足を引っ張っているその問題の原因は、あなたの過去にあるのである。

そこに向き合って照らさなければ、原因は闇に埋もれたままなので、いつまでもついてくる。

反対に、つらいけれども自分の過去に真剣に向き合って、問題の根っこにある原因を解明すれば、肩肘はらずともあなたの人生は軽く、明るいものになっていく。

原因がわかれば、人間の意識は自然とその解消に向かうからである。

求めるべきは、個々の問題への解答でなく、個々の問題の根本にある原因である。

その態度は、対処でなく探究である。

本書は、人間に立ちはだかる問題という壁と、それが作られる原因の関係を、男女関係という誰もがぶつかる切実な切り口から解き明かす、画期的な書である。

エンライトメント心理学の基本的な考え方を学ぶには、ふさわしい本だと思う。

もしあなたが、

  • 妥協せず、心から満たされる恋愛がしたい!
  • 異性恐怖症、臆病な自分を変えたい!
  • 誰かを全力で好きになり、燃えるような恋愛をしたい!

と思うのであれば、本書は、「人を愛する力」を取り戻すうえで、最強の処方箋となる。

前置きが長くなってしまった。

さあ、さっそく、ざっくり一言から‥とその前に!

今回は、まず、俺のダークサイド(暗い過去)についてゲロさせていただきたい。

俺の成長のためでもあるが、皆さんのダークサイドに向き合う上でも参考になるはずだ。

だが、おっさんのゲロを見たくない人は、飛ばしてもらっても問題ない。

俺のダークサイド(暗い過去)

ちょっと、俺の暗い過去を、吐き出すから、背中をさすっておいてほしい。

俺の親父は仕事、仕事のロボットのような人間で、俺と親父は、学校のことや将来の夢、人間としての生き方、悩みなどの問題について、向き合って、ゆっくり話したことなんてなかった。

ホントに小さい頃は、一晩中UNOしたり、結構仲がよかったのに、何でだろう?

あっ、あるとき、俺がチンコを股に挟んで隠し、妹の服を着て女の子みたいに可愛くなろうとしたら、「気持ち悪い」と蔑むような目で言われたことがあった。

ショックだった。

たぶん、それから親父との距離ができたのだと思う。

お袋は家事が苦手で、家は汚いし、レンジは開けると昨日の食べ物が入っているマジックボックス状態だし、夏に食材を冷蔵庫にしまわず、食中毒を発生させた。

夜は、俺達を置いてしょっちゅう遊びに行った。

親父が仕事に疲れて帰ってきても、お袋は出かけていて、夕飯の準備もされておらず、毎日の欠かせない焼酎もない。その虚しさがこもった親父の後ろ姿を、俺は見ていた。

お袋が居ても、親父が帰ってくると、チッと舌打ちをし、「来た」と嫌そうに言いながら、してしぶしぶ夕飯の準備を始める。

親父は、体(労働力と金)を献上するだけの、オスのカマキリのように見えた。

お袋の、「勉強しなさい」という強制がきつかった。

俺は小学校まで学校&勉強大好きの活発少年だったが、中学校に上がると、その閉鎖的かつ競争的な雰囲気になじめず、ついていけなくて、遅刻を繰り返し、成績もどん底だった。

荒れた。いじめもしたし、いじめられた。

恥ずかしいけど、話を聞いて欲しかった。守って欲しかった。

サッカー部だったが、「芝生の緑がキレイだから」という意味のわからん理由ではじめたもので、サッカー自体好きじゃなかったし、運動神経も身長も中途半端で、要領も悪く、レギュラーと補欠を行ったり来たり。

イケメンでもなく、勉強はドンケツ。ケンカする度胸もない。

暇さえあれば、隠れて、ゲームばかりやっていた。

当然モテない。

親父はそんなどん底の俺に関心がなさそうだったし、お袋はヒステリックになり甲高い声を上げ、叱るだけだった。

親父とお袋がケンカして、親父がお袋の頬をはたいたところを見た。

家の内側はボロボロ。

だけど、親戚の家に行ったり、親戚が来るときだけは、親父とお袋は笑顔で、何の問題もない普通の夫婦のようなやりとりをする。

俺だけ、ブスッとして、雰囲気を壊している。

みんな、気づいてよ。

バカなのか?

  • なんで結婚したんだ?
  • 俺は何なんだ?
  • 俺は、生まれてきてよかったのか?

こんな家、ぶっ壊れた方がいいんだ。

これが、俺の20歳くらいまでの過去である。

中々、暗いよな(笑)

あなたの家は、どうだっただろうか。

あなたが両親から愛されて、信頼と自由を与えられ、のびのびと育ったならば、それでいい。

しかし、少しでも、俺の過去に共感するところがあったのならば、この記事はあなたのこれからの人生を、

  • このまま闇をを引きずり暗いものにするのか、
  • 乗り越えて笑顔と光を見るのか、

左右するものとなるだろう。

向上心の高いあなたは、今まで、その問題を解消しようと、本を読んだり、セミナーに参加したり、様々な方法論を試みてきたはずだ。

しかし、なんだか上滑りをしているように、感じられることはなかっただろうか?

その理由と、真に問題を解決するプロセスを、まずはざっくり一言で、概略をお示ししよう。

ざっくり一言

ダークサイドを照らせ。

一人ではむずいから、信頼できる人に背中をさすってもらい、明るにみ出すんだ。

夢へ向かおうとするあなたの足を引っ張っているその問題の原因は、あなたの過去にある。

そこに向き合って照らさなければ、原因は闇のに埋もれたままなのである。

繋がれない、セックスが感じない、愛がさめた…

男女関係に問題がでてくるとき、その潜在意識には必ず「痛み」「罪悪感」「恐れ」が潜んでいる。

なぜならば、ほとんどの人間はそれまでの人生で、好きな人に近づこうとしたために、傷ついた体験を持っているからである。

そして、その多くは、まだ心が無防備だった幼児期に、両親との関係で起こった出来事により感情がネガティブになり、心に深く刻み付けられたものなのである。

異性との関係は、生まれた時から始まる。

多くの場合、女性であれば父親、男性であれば母親との繋がりが、この世で体験する最初の男女関係である。

この最初の異性は、子供時代のまっさらな心に刻み込まれ、一生涯、我々の成長に影響を及ぼし、その人と最もうまくいきたいという望みを潜在的に持ち続ける。

父親あるいは母親のイメージを、その後に出会う異性に対し、知らず知らずのうちに重ね合わせてしまうのである。

しかし、その痛みはの大半は、子供の幼い理解力が作り出した誤解であることが多い。

「お父さん(お母さん)は私を愛していない」「人に近づくのが怖い」という、一連のパターン化した誤解のせいで、多くの人が人生を損なってしまっている。

その一連の誤解の「おり」が沈下して、魂にこびり付き、人生を複雑にする。

そして、あなたのパートナーも同じような誤解をもっている。

だから、二人が出会ったのである。

それぞれの誤解から自由になって、人を愛するために、男女は出会う。

二人で助け合い、勇気を出して相手に近づくとき、誤解はすべて解けて、心が成長する。

心を進化させるために、男女関係はある。

恋愛とは、セラピー(癒し)なのである。

以下、このような男女関係による成長のメカニズムについて、5つの法則という観点で深堀していく。

男女関係の5つの法則

本書は、男女関係の法則として9つを挙げているが、いくつかまとめられるものがあったので、整理して紹介する。

①男女関係で起こる出来事には、まったく別の裏の意味がある

男女関係で起こるほとんどの問題には、表面的な意味の他に、必ずもう一つ、別の裏の意味が隠れている。

たとえば、あなたがパートナーに「あんたなんか大嫌い」と言ったとする。

あなたが言いたかったのは、本当に、「私はあなたのことが嫌い」ということだろうか?

むしろ逆に、「あなたとうまくいきたいの。私があなたのことで思い悩んでいることに気づかないの?」あるいは「どうしたらあなたとうまくいくの?私にはわからない」ではないだろうか?

このような表面意識の裏の意味は、言った本人も気づかないことが多い。

しかし、そこに目を向けなければ、自分とも、相手とも、心が通うコミュニケーションはできない。

②男女関係には、過去に作られた、破局をもたらす「ワナ」が存在している

今述べたように、男女関係で起こる様々な出来事や問題には、表、裏の二重の意味がある。

裏の部分を、「潜在意識」という。

たとえば、あなたが思う「あの人のことが気になる。なんとなく身近に感じる。彼に近づいてみたい」という表面意識の下にも、潜在意識が隠れている。

知らないうちに彼と父親を重ね合わせていて、父親ともっと親しくなりたかった、という思いが、そこに入り込んでいる。

子供の頃に父親と距離のあった女性ほど、そういう潜在意識に支配されがちである。

父親に近づきたかったとうい思いだけでなく、父親との関係の中で感じた反発抵抗悲しみうらみ、あるいは罪悪感といった、心の底に秘められていた思いまで一緒に相手に投影し、問題を複雑にしてしまうのである。

そこに男女関係のワナが生まれる。

このような二重性に気づかないために、ワナに引っかかり、本当の意味を見抜けないまま別れてしまうカップルがたくさんいる。

潜在意識はいつも未解決なものを表面に浮上させ、解決しようと働く。

それは、あなたが「今はどうしていいかわからないけど、いつか解決したい」とあなたが決め、自分自身をなぐさめたりその悲しみから自分を遠ざけ、立ち直ろうとしたからである。

そして、同じような感覚や感情に新しく接すると、それが信号となり、忘れていた未解決なものが浮上してくるのである。

大川家の性癖輪廻
【家族の思い出】⑦母・きょう子【大川隆法】【幸福の科学】

先日亡くなった、幸福の科学創設者、大川隆法の(元)長男、浩洋さん。

母は、隆法氏と同じ東大卒の、きょう子さん(離婚している)。

引用:【2023最新】大川きょう子はカトリックに改宗?現在は宗教活動メインと噂! GENIC MEDIA

宏洋さんは、学校のテストの出来が悪いと、きょう子さんに、「なんでこんな問題できないの!!」とボコボコにされていたという。

宏洋さん本人がいうように、たぶん、それがきっかけで、ドMになったのだろう。

俺がプラマイカードの体験をさせてもらったとき(後述する)、神原先生に、「女性との距離は母親との距離に等しい」と言われた。

宏さんは、女性と「近い」と感じているのだろうか?

そうでないとしたら、母親に「近づく」必要があるみたいだ。

それは、どのような方法なのか、まだ未熟な俺には、よくわからない。

だけど、質問ならできる。

  • きょう子さんに対し、どのような感情や気持ち(喜び・悲しさや寂しさ)を抱いているのか?
  • その感情を抱いたときに、どう接していこうと決めたのか?
  • それは宏洋さんの人生を幸せにしているのだろうか?
  • 幸せにしていない部分があるとしたら、宏洋さんは何を選択し、何を決めるのか?
  • なんできょう子さんはドSになったのだろうか?彼女の生い立ちに原因があるのだろうか?それとも、もっと深いのだろうか?
  • きょう子さんは、宏洋さんのことを、どう感じていたのか?
心の三層構造

上で、人の心には表面意識の下に、潜在意識という領域があるといった。

実は、潜在意識の奥にはさらに、「無意識」という領域がある。

これは輪廻転生に関わってくる、魂レベルの話である。

すなわち、

  • 胎内記憶
  • 先祖代々の繋がり
  • 過去世

という、世代を超えた因果関係の深淵である。

ユングの「集合的無意識」に対応する概念だといえるだろう。

横にも縦にも、「繋がっている」感覚である。

参考:

この宗教的ともいえるほどの原因探究の深さと緻密さが、エンライトメント心理学が他の心理学と一線を画す、真骨頂であるといえる。

俺の師匠である永田先生は、魂が見えたり、幽体離脱をした経験がある。

俺は霊とか魂は目で見たことないけど、そういう雰囲気や因縁を感じることは多々ある。

また、少なくとも比喩的な意味でなら、科学的・客観的にすでに明らかになってきていると思う。

それを信じることの実利もある。

https://twitter.com/uenotubuyaki/status/1632571309199859712?s=20

もっと修行を積めば、さらに不思議な体験をするかもしれない。

そして、それを論理とエビデンスで証明していくことが、法の専門家である、俺のやるべきことなのだと思う。

何が「カルト」かが、分かってくるからだ。

そしてその先には、俺の原点である、最強の弁護人像がある。

【死刑囚から学ぶ】『永山則夫~封印された鑑定記録~』&『反省させたら犯罪者になります』で非行の原因と対処法を一言で切る!~前編:原因篇~

魂レベルのお話は、また機会を見つけてでいればと思う。

③人は、男女関係の中で、「相互依存」に向けて成長する

人間の心は命ある限り成長する。

体でいえば、母親の胎内から始まり、幼児期、少年期、思春期、青年期、壮年期、熟年期、そして老年期へと。

そして、男女関係は、それぞれの時期に、とても大切でかつ重要な変化と成長をもたらす。

人を好きになることは、自分の考えや感情、行動さえ変化させるものだからである。

人を好きになることで、その人のために自分が役に立つことが喜びに変わり、その喜びが成長と未来をもたらすのである。

このような、愛が育む人の心も成長過程は、上述した肉体の発達段階とは別に、依存→自立→相互依存という過程を辿って成長していく。

依存期

依存期というのは、親をナビゲーターとし、思う存分夢を膨らませて、それに向かっている時代である。

夢をかなえてくれるのが、親や自分以外の人だと思っている段階である。

そのため、一生懸命、親のしていることを模倣して覚えていく。

やがて思春期を迎えると、そこから抜け出し、新しい希望と期待を持ち、自立していく。

自立期

自立は、自分でやる、責任を取るというというのが基本である。

そのため、競争し、戦い、人の言ったことにこだわったりしながら、人とのコミュニケーションを発達させ、信頼関係を築き、経済的に自立しいていく。

今までは、自立が成長のゴールとされていた。

しかし、このような自立した人間の心の裏には、依存期の、「誰かに認められたい」「自分を証明したい」「助けてほしい」という心が依然として存在している。

ところで、人間にはなぜ男女の別、すなわち「性」があるのだろうか?

それは、心の成長が、親からの自立では終わらないことを示している。

親から自立したあと、我々は結婚、仕事などで、一緒に人生を築いていくパートナーを持ちたいと望む。

そこにあるのが、人と理解し合い、助け合い、お互いを受け入れながら、新しい関係を深めていく「相互依存」へのステップである。

相互依存期

相互依存は、愛の中で育っていく。

愛するからこそ、理解したい、助けたい、彼には私が必要だと思うのだ。

しかし残念ながら、いつの間にか、自分を正当化する主張をしてしまうことがある。

そうすると、「贈る愛」から「奪う愛」へと変わり、相互依存はもろくも破壊されてしまう。

奪う愛は、自分の枠の中で、相手を飼おうとするものだからである。

そして、それが相手にとっても幸せだと錯覚し、相手に「我慢することは仕方のないことだ」と思わせるのだ。

相手を理解しようとする以前に、自分を理解してほしいと思ってしまう。

これに対して、相手の考えと感情を先に理解しよう、相手が喜ぶことをしようとする中で、自分の喜びを見い出し、相手と調和し、親しい関係を深めていくのが、「相互依存」に到達した男女のスタンスなのである。

なぞ!先に与える」のバッティング現象

この「先にする」って、人間関係を良くする法則として、色んな本に書いてあるけど、「先に愛する人」と「先に愛する人」が一緒になったとき、どうなのるだろうか。

「先」って時間的概念だから、二つあると必ず「後」が生じて矛盾することになる。

そして、先後があるということは、そこに「競争」が生じることを意味し、これは自立期の特徴であった。ここでも矛盾。

これが、ずっとモヤモヤしていて、俺にはいまひとつわからんのだ。

考えてみよう。

おそらく、「先」って、愛の要素である「無償性」「贈与性」のことを言っているのではないか。

相手からの見返りを期待せずに、自分のできる限りの愛を、全力で与える。

拒否を恐れず、飛び込む。

それは、「後」になった人でも、同じことなのである。

そして、このような贈与の応酬の先に、「勝つ人」が現れる。

「相互依存」というと並列的なイメージがあるが、やがて関係性をリードする人が生じるのではないかと、俺は分析している。

そしてどちらがリードするかの競走は、相手を下げて自分を上にしようとする「マウントとり競争」ではなく、どちらの魂も共に向上させようとする、「愛の競走」なのである。

その勝者には、再配分の義務がある。

以上のような関係構築のプロセスを、「贈与競走」と定義しよう。

ポトラッチやクラ交易がこれだ。

引用:『贈与論』マルセル・モース 岩波文庫

社会学者の上野千鶴子さんも、恋愛は「自我の争闘」といってたな。

【投げ出したときキモチイイ】『限界から始まる 往復書簡』(上野千鶴子・鈴木涼美)

自分の影響力の範囲内のすべての存在を活かそうとするリーダーに勝利が与えられるという、「勝利の法則エッセンス」にも通じる。

【かずvsメンヘラ女弁護士~パワハラ撃退体験記~】『GIVE&TAKE』『孫氏の兵法』から抽出した「勝利の法則エッセンス」を成功体験と共にシェア

リーダーシップと男女関係は、恋愛だけでなく、性差に基づく役割分業や、家父長制の背景にもつながるテーマであり、深ぼっていきたい(その制度自体肯定するものではない)。

永田先生と話したり、文献を漁ったりして考察を深め、後に詳しく述べることになろう。

④男女のあいだには必ず、「恐れ」という名の壁がある

愛し合った男女の多くが、いろいろな原因で別れる。

「愛がなくなった」「ケンカに疲れた」「あんな人とは思わなかった」「他に好きな人ができた」「恋愛より仕事を選んだ」「親に反対された」…

ここに挙げたのは、いずれも私たちの表面意識が捉える「別れの原因」である。

しかし、心の底をのぞいてみると、そこにはまったく違ったものが見えてくる。

たとえば、「愛がなくなった」は別れの原因としては決定的だ。

しかし、本当に愛がなくなったのかといえば、そうではない。依然と同じように愛は存在している。

ただ、「傷つけられた」とか「私のことを分かってくれない」「私はこんなに我慢しているのに」といった、様々な感情や思考、またストレスが、その上に滓(おり)のように厚く降り積もってしまい、愛が見えなくなっているだけなのだ。

そんなとき、裏の心を正直に語れるコミュニケーションができれば、理解が深まり、厚く降り積もった不満が溶けて消え、見えなくなっていた愛が再び輝きはじめる。

つまり、我々の表面意識が「壁」と考えるものは、別れの原因でも何でもなく、むしろ相手にもっと近づき、相互依存に到達するための、「階段」なのかもしれない。

そして、階段を壁にしてしまっているのは、「恐れ」である。

我々は誰でも、愛というものを良く知っているのである。

「人を好きになったことがない」という人も、実は忘れているだけなのだ。

なぜなら、赤ちゃんのときは、誰でも、愛100%だからである。

この「愛」は惚れた腫れたの感情とは少し違い、「もっと相手と繋がろう」「もっと相手をよく知りたい」「もっと近づきたい」という、オープンな心である。

生まれたばかりの赤ちゃんは、人と一つになっているような、繋がっているという感覚や、無条件で相手を受け入れようとする心が自然に働いている。

なぜなら、赤ちゃんはもともと、胎内で母親と一体だったからである。

たとえば、赤ちゃんは空腹になると、泣きだす。

これは悲しみの涙ではなく、一種のサインであり、「確信」である。

自分が泣けば、空腹が満たされる、母親がそれをしてくれる…

それを、赤ちゃんは疑わない。してもらうことが、自然なのである。

母親にとっても、赤ちゃんの声の微妙な違いを聞き分けて、「これは腹が減ってんだな」とお乳を飲ませたりする。

この親子の絆が、愛100%ということであり、我々の原点なのである。

しかし、我々は成長するに従い、愛を条件付けられたり、縛られたり、傷つけられたりすることで、自分を素直に出すことに対して、恐れという防衛感情が生じてしまう。

たとえば、俺の場合、上述した両親の不仲・俺と両親との関係の遠さ・親戚との不仲の他、サッカー少年団で友達の母親が、俺がゆっくりゆっくり味わってパンを食べていた姿をみて、「ホームレスみたい」とさげずむような目で言われたことも、はっきりと心に残っている。

これが、ダイヤモンドのように輝く、あかちゃんの愛100%を覆ってしまう、心の鎧である。

原体験とは違う体験のはずなのに、それを誤って「危険」だと法則化してしまっているのである。

そうなると、傷つけられた原体験と類似の体験をするときに、自分を守ろうと恐れが生じ、相手に近づけなくなってしまい、恋愛も失敗する。

かず
かず
ナンパして、優しい女の子もいっぱい見てきたけど、まだ俺は、ちょっと、女性恐怖症だと思う。

このように、わずかな体験だけで法則化してしまうと、その外に広がっている豊かな世界が見えなくなってしまう。

これが、「誤解」である。

このような誤解に基づく法則に囚われたままだと、行動が消極的になって一向に新しい体験が入ってこないから、その法則がより強化されて人格が偏屈に凝り固まっていく。

早めに気づき、意識レベルを上げ、誤解を解かなければならない。

具体的には、どうすればいいか?

後で参考文献に挙げる、『愛をまなぶ 心をまなぶ』(永田謙一)から例を引用しよう。

その人は、26歳の女性です。二歳のときに両親が離婚し、母親の手で育てられました。

幼かった彼女は父親との別れを、「ある日、父がタバコを買いに行くと言って出掛けたまま、戻ってこなかった」と記憶しています。

そのあとは母親から、父親の悪い所ばかりを聞かされて育ったので、父のことが大嫌いになってしまいました。

父親と一緒に遊んだ楽しい思いでなど、心からすっかり消え去っています。

突然姿を消した父への想いは、心のキズとなり、そのネガティブな感情が潜在意識というヒミツの引き出しの中で生き続けてきたのです。

これが成長した彼女に、男性への不信感を与えることになりました。

「彼の言っていることが信用できない」「思い切って飛び込めない。迷っている間に他の女性に奪われてしまった」「つきあう人がみんな私にあきて捨てていく」

この女性はヒーリングの最中で二歳のときの場面を思い出し、イメージの中で父親に直接訪ねることができました。

「お父さん、私のこと嫌い?だから、一緒に行ってしまったの?」

「そんなことないよ。お前のことは大好きだよ」

イメージの中の父親はそう言って、二歳のその子を抱き上げてくれたそうです。

そのときに彼女は涙があふれ出てきて、自分が父をいかに恋しく思っているか、愛しているのかハッキリわかりました。

引用:19頁ないし20頁『愛をまなぶ 心をまなぶ』永田謙一 VOICE

現在は、過去の反映なのである。

まず、自分の背中に憑いている「過去の未解決」という亡霊を、話すことで、解き放つ。

かず
かず
女性に限らず、誰かとの距離感を知りたいときは、「幼い頃の感情がこもった思い出話しができているか」を自分に問うてみるといいな。

参考:後掲『愛をまなぶ 心をまなぶ』198頁

そうすることで、魂は子供の頃の純粋さを取り戻し、再び輝き出す。

そのような輝いている魂を、「ハイアーマインド」という。

次の最後の法則で、このハイアーマインドを取り戻した男女がどうなるのか、紹介しよう。

かずはなぜ、ナンパして女性恐怖症が克服できなかったのか

俺が「中星マインド」という流派のナンパを学んでいたことは、自己紹介で書いている。

恋愛経験0であった俺が、最初の師匠である「菩薩さん」から学んだナンパは、「無差別声掛け」といって、絨毯爆撃のように機械的に声をかけまくり、LINEをゲットしまくるというものだ。

LINEをたくさん釣ったら、「オラオラ」スタイルのLINEや電話で振るいにかけ、「奢ってくれそうな」「合鍵をくれそうな」ダイヤモンドセニョを見つける。

カワイイとか、お年を召しているとか、そういう自分の感情を排して、「タイプです」と声をかける。

ときには、男にも「タイプです」と声をかけたり、駅で大声で歌を歌ったり、駅員や警察とバトったり‥

これを、「マインドをぶっ壊す」と称していた。

たしかに、声掛けマシーンと化すことは、経験値を積んだり、奢られや合鍵くれる女の子を見つけるには、きわめて効率が良い方法である。

お陰で、たくさんの女の子と付き合えたし、色んな感性や考え方、経験を知ることができた。

どこまでも優しい女の子がいること、女性はみんな男を成長させてくれる、「あげまん」であることを、知ることができた。

しかし、付き合っていた子は本気で好きになった子ではないし、声掛け時の自己紹介で学歴や経歴を「盛って」いたので、いつも偽りの自分でいなければならず、心の安らぎはえられなかった。

このような機械性は、俺の思考力を開花させてくれた二人目の師匠「T」さんの講習でも、ほぐれ切らないものがあった。

「格上を抱くためにどうすればいいのか」という目的の限定性に、どこか違和感があった。

日サロにいったり、マッチングアプリで「いいね」を稼いだり、ハイブラのブレスレットつけたり…

SEXについても、たくさん勉強した。

女性には、色んな性癖があるんだと知った。

だけど、「いかに女性を気持ちよくさせて依存させるか」というマインドだったので、自分がが置いてけぼりだった。

全てを投げ出す、本当に気持ちいいSEXは、未経験なのである。

俺が興奮しなければ、女性の興奮も、どうしても頭打ちとなる。

さみしさが残るSEXだった。

このように、俺のいままでのナンパ体験では、

  • 本当の自分で
  • 自分の意思で

近づくという経験が育まれなかった。

だから、俺の大きな問題である女性恐怖症を、克服しきれなかったのかのだと思う。

俺は、もっともっと、女の子の事を知りたいし、俺が幸せにできる女の子を、悲しませたくないのである。

これは、女性問題だけではなく、人間関係全般に関わる、俺の根本にある大きな問題だ。

そこを癒すことができれば、俺が今まで育んできたコミュニケーションの枝葉のスキルに魂が通い、イキイキと、どこまでも伸び始めるだろう。

俺は、俺だけのものではない。世界の一部なのである。

だから、このままでは、世界の大きな損失だ。

俺が、真実の愛をプレゼントしまくれる、輝いてる”超誠実系ナンパ師”になるには、愛を悟ること、そしてそのための、さらなる修行が必要なのである。

⑤ハイアーマインドの力を信頼しよう

赤ちゃんの「愛100%」の心を、エンライトメント心理学では、ハイアーマインド(Higher Mind)と呼ぶ。

これは、輝いている魂、というイメージである。次のダイヤモンドの図がそれだ。

引用:本書口絵

この輝きは、心が開いていて、受け入れる力がそれだけ大きいということを表している。

反対に、多くの大人は傷つくことを恐れ、このダイヤモンドの周りに自分を守るための鎧をまとって、くすんでしまっている。

このような、人と分かち合うことよりも、自分本位に働く心を、ロウアーマインド(Lower Mind)という。

自分が正しいと言い張って、理解しようとすることを避けているときの心である。

このハイアーマインドとロウアーマインドは、誰の心にも同時に存在する。

ある行動がハイアーマインドから出たものなのか、ロウアーマインドマインドから出たものなのか知るには、自分の感覚に目を向け、正直になればいい。

心地よさ、やさしさ、楽しさ、喜び、愛、幸せ、感動…

そういう心以外は、ロウアーマインドから出たものだ。

愛するとは、ハイアーマインドの輝きを取り戻すことである。

ハイアーマインドの輝きが強くなれると、許す心が生まれ、自然と癒しが起こり、ロウアーマインドの鎧が溶けていき、心の底から輝き出す。

天とか、宇宙の真理に繋がっている状態である。

オーラが美しくなり、ひらめきやインスピレーション、可能性、魅力、勇気などの数多くの才能が輝きだす。

「恋する女性が美しくなる」とは、このことを言っている。

男性も自信が出てきて、仕事でも今までになかったような能力を発揮するようになる。

このように、男女が共に、お互いの中から迫りくるいくつもの壁を乗り越え続ければ、気がつくと、魂が触れ合うレベルまで近づいている。

それが、世界中から祝福される、「愛を実らせる人々」なのである。

最後に、このような男女がするSEXがどのようなものなのか、紹介して終わろう。

ふだん言葉では言い尽くせないものも、お互いの裸体に触れ、抱き合い、愛撫することで通じ合い、ハートが近づきます。

からだの緊張が緩んでくると、お互いをやさしく思いやるハートが生まれます。

愛し合う二人に必要なのは、自分を満たすためのSEXではなく、「彼女がどうしたら喜ぶだろうか?」。

それを実行する喜びを持つと、相手はあなたの愛撫に100%身を任せて受け取ることで、心に感謝の歓びが生まれます。

その歓びが「彼(彼女)にもこの同じ感覚を味わわせたい」という思いを生じさせ、相手を受動的から能動的に変えていきます。

次にあなたも彼女(彼)に100%身を任せて受け取ってください。相手をと同じ気持ちをあなたは味わうことができます。

ここに相互理解が生まれます。これが感情の癒しであり交歓です。

この触れあいのコミュニケーションが、前戯であり、二人に対等の関係をもたらすのです。

こうして、「挿入」「受け入れる」準備が整います。これはお互いがSEXの最高のエクスタシーを手にできる準備ができたことを表しています。

二人の間にはもう、邪魔する感情はありません。

この状態のもとで、二人が一つになると性的感情が最高に高まり、今まで味わったことのない世界が広がります。それが、エクスタシーです。

その後、性器は挿入されたままの状態で、静けさがやってきます。意識が遠のくような睡魔におそわれ、20~30分間の深い眠りの中で、二人に磁場ができ、「一つになった」という一体感が生まれ、光と愛のエネルギーに包まれます。

このエネルギーが二人の間の罪悪感を解放し、過去は許され平和と安らぎを二人にもたらすのです。

そして二人に、次のステップがやってきます。日常生活にも活力をもたらします。

こうして、愛し合うSEXは、二人の精神性も高めてくれるのです。

引用:本書160~161頁

あとがき

永田先生がいうには、真実の愛を実らせている人々は、世間的なカップルになっている人のうちの、ほんの一握りのようだ。

また、真実の愛を悟れたとしても、「裏の心」の働きにで病気や事故、事業の失敗などを起こし、二人の関係を揺さぶってもらった結果、人生の終盤でやっと気づいてバイバイ…ということが多いようだ。

人生は回り道でできている…といっても、先人がそれを辿ってきてくれているのである。

それを活かし、もっと早く、もっと若いうちにパートナーに近づき、愛が根差した関係を築きたいものだ。

俺は、そのために、永田先生に師事するのである。

これからどんどん見えてくる、愛の最高峰。

その大冒険の道中を発信していくから、楽しみにしていてもらいたい。

参考文献・おススメ文献紹介

『愛を実らせる人々』永田謙一

本記事は、あくまで俺視点の要約と補足だから、いくらかの「ズレ」があるかもしれないし、当然書ききれなかったこともいっぱいある。

本記事で述べたのは、本書の前半部分にあたる論理部分だけである。

かず
かず
濃い (笑)

本書後半では、論理を真に理解するための、実際のカウンセリング例や具体的な話が数多く掲載されている。

たとえば、

  • ソウルメイト(運命の人)とは何か?何人いるのか?出会う方法(85頁)
  • 「結婚」とは、○○○○メントである(111頁)
  • 付き合ってると出てくる「なんで私ばかりなの?」という不満を解消する方法(122頁)
  • 結婚前夜に浮気する女性の心理と、浮気を「近づく」ためのステップにする向き合い方(134頁)
  • 「別れようかな」が出てきたときに自分にすべき質問(164頁)
  • 「愛が冷めた」と感じる原因とそれを乗り越える秘訣「心の○○○○を開ける」(168頁)
  • 近づこうとするときに過去の事実を語っても意味がない。「○○体験」を語ることが大切(181頁)
  • 不倫の愛を実らせた例(197頁)
  • 複数パートナーを持ってもいい?(214頁)
  • 愛の悟りに苦行はいらない(218頁)

また、何かを学ぶというのはその人の人格を取り入れることであり、それは、内容だけでなく、文体からも発せられている。

ぜひ、実際に手に取って、永田先生のハイヤーマインドを、チューチュー吸い尽くしてもらいたい。

そして、できるなら、実際に出会ってみてほしい。

そうすると、この人はマジだと体でわかるから。

その体験は、参考文献紹介の後の、オマケで述べよう。

『東京ラブストーリー』芝門ふみ 

↓の記事で紹介したドラマ版(1991年)では、ミカの輝くハイアーマインドがテーマであったが、原作はもう一段階深い。

【愛の勝者ってなんだろ?】東京ラブストーリー

さとみと三上の破局を題材に、「心の壁」とその癒しを考える格好の教材となっている。

さとみはの父親は、地方でラブホテルを経営しており、彼女はそれがコンプレックスになり、いじめられるなど辛い思いをしてきた。

さとみは学校を卒業すると東京に出て幼稚園の保母さんになり、一人暮らしを始めたのだが、永田先生はそれを、父親からできるだけ遠ざかり、家業を知る人がいない場所へ行きたかったからだと分析している。

さらに、三上との破局も。

恋愛問題や男女関係を考えるとき、次の法則を知っておくと、とても便利です。

「私たちは自分が一番近づきたい人、けれど一番近づけない人を、知らず知らず相手に投影していいます。多くの場合、それは両親です。

相手が異性であれば、ほとんどの男性は母を、ほとんどの女性は父を、相手に投影しています。

ですから付き合いが深くなればなるほど、その相手のどこかに父や母の良い所や嫌いな所を感じるようになります。つまり女性が付き合う相手は、どこか父親(あるいは子供時代の自分の最も身近にいた男性)につながっています。

あるいは逆に、どこかが父親と正反対であることによって、父親とつながるというケースも珍しくありません。

ここでさとみが三上に投影したのは、間違いなく父親です。

プレイボーイの三上には、ラブホテルの経営者で、彼女の心の中にでは「汚れた性」の象徴である父親が投影されています。

大嫌いな父親が、恋人に投影されているので、愛しているにも関わらず、彼女はそれ以上近づけない。

もう一つのウラの心が近づくことを拒んでいるのです。

たとえば、二人の別れの原因になった三上の浮気も、さとみの方が、三上に起こさせたと考えることができます。

(引用:本書57頁)

さとみを「感じない女」にしているのは、三上に投影された父親であり、本当は愛したかった父親に対して自分が作った、「嫌悪」という名の壁である。

さとみが自分らしく愛することができるようになるには、そのような心の中にある男性像を突き崩す必要があった。

それには、何が必要だったのだろうか?

過去の傷について、話すこと?

それとも、三上では役不足で、カンチが必要だったのだろうか?

また、カンチとさとみとくっつく要因の一つとなった、ミカの浮気も、カンチとミカが話しあってれば、修復できたのだろうか?

運命ってなんなのか?

  • 「ベストな関係」ってあらかじめ決まっているのか?
  • それ以外の過程や到達点は「間違い」なのだろうか?

未熟な俺にはまだ、わからない。

ただ、わかってきたこともある。

  • 人はすべからく歪んでいること
  • そして、縦にも横にも繋がっていること

全てのリソースを使って、今、ベストを尽くす。

それが、愛であり、人生という、ラブストーリーだと思うのである。

『愛をまなぶ 心をまなぶ~ビジョン心理学に学んで』 永田謙一

私たち人類の85%は、子ども時代に経験した両親や家族との関係を、清算できないまま生涯を終わるといわれています。

良きにつけ悪きにつけ、両親から影響を受けた生き方のワナにはまったまま、自分の人生を歩みだせずに終わる人がそれほどたくさんいるのです。

もし、あなたが自分自身の人生の主人公になりたいなら、両親や家族との関係をしっかり見据えてください。

引用:本書67頁

問題の根本にある、子ども時代に作られたワナを取り除く。

いかに愛を与えられていたかを理解し、和解する。

そうすることで、愛100%の「ホントの自分」を取り戻し、「ホントの夢」に向かって爆進するためのエネルギーが、爆発する。

自分が心から望んだものは、必ず手に入る。

ただ、純粋に贈ることを楽しみ、「遊ぼ~!」と誘う。

毎日が夏休みだった、あの頃のように。

これが、エンライトメント心理学のワークショップやワークで行われる、ヒーリングである。

本書は、さまざまな質問や図の提供により、そのヒーリングの一端を紹介し、問題解決のファーストステップとするものである。

  • 自分のマニュフェスト(夢や希望など自分が真に熱望する未来)を考え、心にあるブロックに気づく
  • 父親・母親に対する素直な想い・感情を表明する
  • 家族と自分との距離や感情を図にして客観視し解放する
  • 自己犠牲をやめ心から贈ることの楽しみを引き出す
  • 自分に設置された「人生のワナ」を見つめ、浄化する

などなど…

かず
かず
100個かけないと、まだ過去の問題が未解決なんだって…俺にはまだまだブロックがあるようだな

本記事で吐き出した”ゲロ”も、本書でのワークで背中をさすってもらって、出たものである。

そして、どこまでも、どこまでも繊細な文体で、具体的なケースを交え、問題と原因のつながりを解き明かす。

読み進めるのがツライ…

全然進まない…

それは、あなたが本当に、この質問を必要としている証拠である。

オマケ:実感!プラマイカード体験談

本書『愛を実らせる人々』の文章に現れている、並々ならぬエネルギーに導かれ、プラマイカードの体験に行ってきた。

永田先生はこれまでの修行で、人間が生まれてからこの世を去るまでの約1500個の感情を見つけだし、その中でポイントとなる感情をピックアップし、一般用108枚・プロ用216枚のカードにまとめ上げた。

そのカードを使い、現在の問題とその原因というマイナス面、その原因を踏まえた問題の解決策と方向性、そして未来の可能性というプラス面を提示し、ナビゲートするのが、プラマイカードによるカウンセリングである。

カードというと、タロットカードや占いを思い起こす方が多いかもしれないが、プラマイカードがこれらと大きく違うところは、潜在意識の中に潜む問題の原因や、さらに無意識(生まれる前の記憶)のルーツ、パターン、習慣性を見つけだし、改善するための道筋がわかる点である。

根本原因を把握し、改善すると、未来が劇的に変化する。

同じ問題が繰り返し起こることがなくなるからである。

詳しい解説は、永田先生ご本人による、↓の動画を参照されたい。

エンライトメント心理学 プラ・マイ心理ナビカード®

では、問題の(大きな)原因が潜んでいる、潜在意識とはなんなのか、↓の動画を参考に、もうちょっと深ぼってみよう。

感情についてLIVEしてます。【保存版】 エンライトメント心理学創設者 永田兼一先生にお話しいただきました! faceBook 神麻里

本記事の本文述べたように、人間は愛100%の状態で生まれる。

だけど、幼い頃に経験した痛みが、その純粋な愛をくすませてしまっているのだったな。

その痛みは、恐怖や不安という感情として、潜在意識に刻み込まれてしまっている。

いくら表面的に思考を変えようとしても、その根本にある感情が変わらなければ、行動のパターン(人格)を変えることはできないのである。

このような感情を、カウンセリングにより癒していくのがプラマイカードが「心理学」たる所以なのである。

上ではった動画のリンクは、このような大事な大事な心の構造を、具体例とともに簡潔に解きほぐすものだから、一見することをススメる。

だが、どうしてその人にマッチしたカードが引けるのか、その部分は、俺にはまだよくわからない。

これからの課題だな。

実際に「そうなってしまう」ことと、効果は実感している↓

受けてみたい方は、こちらから↓

プラ・マイ心理ナビカードT-ONE HEALING COMMUNITY

オンラインでもできるようだが、可能ならば、実際にTーONEカフェに行って、自分の手で引いてみるといい。

永田先生と合って、爆弾級のお話が聞けるかもしれない。

俺は、永田先生から、ファッションのアドバイスや、大きめの問題が12個見えることをスパイシーに批評していただいた。

それだけではない。

永田先生がただのオッサンではなく、「マジ」なのがわかる。

まず、出会って挨拶を交わしたすぐ後、「ちょっとずつちょっとずつ近づいていってしまうな」と言われた。

俺の「女性との心理的距離が遠い」という問題を、挨拶だけで見抜いたのだ。

また、突然「下3だな」と言われ、「?」と思っていると、紙に↓のような絵を書いて、「自分が一番落ち着く人を選んで」と言われた。

何が何だがわからないまま直観に従い選ぶと、下側のトンネルの、出口から3番目のところだった。

ビビった。

その他、「心に1~9の数字を思い浮かべて」と言われ、これも「3」と念じたところ、「3?」と当てられた。

「枠」が吹っ飛んだ。

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